2011年07月15日号

ボールが目に当たった


7月は初夏の陽気とともにスポーツの季節。いろいろなスポーツイベン卜が目白押し。どうしても気になるのは高校野球、今年はどこのチームが甲子園への切符を手にするのでしょう。


   スポーツに付きものは怪我。その1つに目外傷があります。特に野球では「ボールが目に当たった」ことによる、眼の打撲傷が多数を占めます。中には視力障害などの後遺症を残すことがあります。そこで今回は、ボールが直接眼球に当たると眼球内部にどんな障害が起こるのか考えてみました。


   ある一定以上の力で眼球にボールが当たると、眼球は一瞬後方に凹みそして瞬時にまた元の形に戻ります。このとき眼球に加わった力の強さと方向によって、眼球内のさまざまな部位に障害が起こります。


   最も多いのは前房出血で、角膜裏面と虹彩の隙間に出血するものです。出血後まもなく、「霞が掛かってきた」、「ぼやけてよく見えなくなった」などの症状が現れます。そして出血が原因となり、眼球内の圧力つまり眼圧が上昇し緑内障状態になります。眼球の激しい痛みと共に頭痛、吐き気などが現れます。その後、ほとんどの出血は数日で吸収され眼圧も徐々に正常値に戻りますが、中には高眼圧の状態が持続して視神経を障害し、適切な治療をしなければ永続的な視野欠損を起こすものもあります。


   打撲による網膜障害も頻度の高い合併症です。一時的な機能障害を起こす軽傷型の網膜振遺症と永続的な障害を残す重症型の網膜打撲壊死があります。いずれも眼底検査では白色の網膜混濁を示しますが、これが黄斑部に起こると急激な視力低下と中心部の暗点が現れます。重症型の網膜打撲壊死が起こると薬物治療はほとんど効果がありません。


   このほかに水晶体脱臼(レンズの位置がずれる)、硝子体出血(眼球内部の大部分を占める透明部の出血)、外傷性網膜剥離などなどさまざまです。


   安全第一を心がけスポーツを楽しんで下さい。


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