2011年09月16日号

No.132


お元気ですか?パウロ病院は患者さんの自立と、身体能力を高めるために、年間を通してスケジュールが組まれています。


   中でも大きな行事と言えば、8月の「パウロ夏まつり」、夜の行事の「花火大会」、そして師走に行われる「パウロ劇団」です。患者さんに喜んで頂けるように、練習を重ねます。役者はセリフを覚えるのに苦労しますが、笑いと涙で患者さんのハートをガッチリ掴み、ハッピーエンドで幕が閉じます。ですから、行事に追われて、一年のなんと早い事でしょうか?今年も残す月は四ヶ月です。


   さて、今月の心の回診は「みる」と言う事で、拙いペンを走らせています。ものを見るためには、まず目の位置が大切です。交差点で手をつないでいる母と子の風景、よく見る光景ですが、お母さんと子供の視点が違います。この違いをよく自覚しないと、とんでもない錯覚、誤解の中で過失が生じる事は、皆さんも想像できると思います。


   面白い本を読みました。人間の目と猿の目だけは、二つ共、顔面についています。これは、物をより立体的にとらえる事ができる三次元の世界にいるのだそうです。人間と猿の大きな違いは「機能」と「思考」の目にあると指摘しています。


   元NHKのプロデューサーの香川宏さんという方は「三つのみる」を通して、新しい人間関係を築くいろいろな“まなざし”が生じ、そこから豊かな感性や潤いを与える感動が生まれて来るといっています。「見る」とは、視力で見る機能だけを果たす目、「視る」は思考の目、凝視し、考察します。そして「看る」とは、心の目。介護する。お世話をする。ケアの心を備えてやさしく支え合います。


   ホスピタリティとは、優しくもてなすと言う事で、看るという心の目が注がれて、患者さんとの人間関係は、一層豊かなものになって行くのだと思います。


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