2011年09月09日号

あの憎い雑草が…!


家庭菜園や庭の手入れをした経験のある人ならば、赤紫色のミミズのような茎を持ち、地を這うように分枝してインド料理のナンのような形状の肉厚の葉を付ける雑草を目にしたことがあるはずだ。宴席で友人と農作業の話をしていたときに、これがスベリヒユという名称だと教えてくれた。調べてみると、写真から確かにこの植物と確認できた。


   グーグル検索でスベリヒユと入力すると、検索メニューに「スベリヒユ レシピ」という項目が目に飛び込んだ。興味を覚えて参照してみると、山形では「ひょう」と呼び、茹でて芥子醤油で食べるそうだ。沖縄では「ニンブトゥカー(念仏鉦)」と呼んで葉物野菜の不足する時期に重宝する、更にトルコやギリシャでは生または茹でてサラダの食材として使われているとのこと。


   スベリヒユのヒユには漢字の「●(草かんむりに見=常用外)」という字が当てられている。「ひゆ」と「ひよこ」は同起原で「小さくて可愛いもの」との説もあるそうだが、名の起源とは裏腹に、非常に「憎たらしい」雑草。生薬としても利用されているらしく、西洋では創傷に効く、東洋では虫刺されに葉の汁を塗布すると効果があると言われている。しかし、私個人としては、あの赤紫色の茎がミミズに見えて耐え難い。


   グループホームの往診の際、スタッフに「食用になる」と話したところ、さっそく菜園から採取してきて茹でて皿に盛ってきた。同行した薬剤師と看護師長が醤油をかけて口にしたところ、「酸味がある」「ぬめりがある」が「食材としては悪くない」との感想。私はどうしても口に出来なかった。漢方修行のために広島県宮島で行われた合宿に出向いた際、漢方では「地竜」と呼ぶ乾燥したミミズのスープを食した過去が蘇ったからだ。家で妻にも話したところ、夕食のラーメンの具として「あの食材」が載っている。口にしない訳にはいかず、目を瞑って口に入れ、味わうことなく飲み込んで「悪くはない」と!


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