2011年09月30日号

野の花たち


収穫が終わったらしいのに、ソバ畑にはまだずいぶん花が咲いていた。純白のごく小さな花びらに赤い雄しべのコントラストが愛らしい。…と、満開のソバ畑の際(きわ)の溝に、淡いピンクのつぼみをいっぱいにつけてタデが群生している。図鑑を調べてみたら「ミゾソバ」という名前のタデなのだという。ソバはタデ科ソバ属、ミゾソバはタデ科タデ属。葉の形も花の風情もよく似ている親類だそう。それが隣り合わせて咲いていたから、ちょっと面白い趣向になっていた。その花々の中に、空色の露草が清々しい。土手にはゲンノショウコの白い花が、ほつりほつりとまだ咲いている…秋半ば。


   野や道端に人知れず咲いている、小さな花々に惹(ひ)かれるようになったのは、いつ頃からだったろう。春のスミレや忘れな草(エゾムラサキ)、ナズナ(ペンペン草)やイチゲの花、雛菊…夏から秋のハコベやゲンノショウコ、露草、ネジバナ、ヒメジョオン…そして、秋のタデや、ユウゼンギク(エゾノコンギク)…。まだいろいろあるけれども、目立たずひっそりと咲いている小さな花々や、道端の地味な花々は、良く見ると息をのんでしまいそうな美しさなのだ。


   「蓼(タデ)食う虫もすきずき」なんて、嫌がられる代表のような言われ方をされてきたタデも、花の一輪一輪を良く見るとあでやかですらある。夏にはタデに似たラン科のネジバナもまた麗(うるわ)しい。


   ハコベやゲンノショウコは、春から咲いて今でも可憐な姿を見せている。その辺の草むらをちょっと探して見て欲しい=写真は散歩人=。


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