2011年10月28日号

衛兵の目差し


道東道の占冠―夕張間(34・5km)の開通(10月29日)が目前に迫りました。高速道路の開通により札幌―帯広間は約30分も短縮され、片道約3時間で結ばれます。東日本大震災以来外国から北海道への足が遠のき、観光産業は大きな痛手を被りましたが、この開通が観光客増加への第一歩になればと、楽しみにしています。


   一方、お出かけはといえば、今年の秋は暖かく円高の影響もあり、外国旅行には好条件が揃っていました。みなさん、どこかにいかれましたか。小生も以前は外国の学会出張がてら、観光地を訪れる機会がありました。


   その中で台湾の国民革命忠烈祠で見た「衛兵の目差し」が強く印象に残っています。此処にある大門と大殿はおのおの2人の衛兵が任務に当たります。衛兵が持ち場に就くと、1時間もの間微動だにせず直立不動の姿勢を保ちます。これだけでも十分驚きに値しますが、衛兵を子細に観察するとまばたきをしないのです。まばたきをしなくても目に障害が起こらないのか?眼科という職業柄、このことが未だに頭の隅に引っかかっているのです。普通正常人のまばたきの回数は1分間に14~15回で、まばたきにより角膜表面に万遍なく涙が行き渡り、角膜を乾燥から守っています。まばたきをしなければ、涙は角膜表面に均等に散布されず、角膜表層の涙膜もすぐに壊れて乾燥した状態、いわゆるドライアイの状態になります。まばたきをしないで角膜表面の一部が乾くまでの時間を計ると、正常眼では10秒以上ですがドライアイでは5秒以下と、すぐに乾燥状態になってしまいます。そのためドライアイになると乾燥を避けるため、まばたきの回数が30回以上になることもあります。このようなことから、1時間もまばたきをしないというのは、角膜に大変な苦行・難行を強いていることになります。


   これはさておき、いよいよ迎える冬の季節、力ラカラの乾燥状態になります。目の乾燥には御注意を。ドライアイやコンタクトレンズ使用の方は特にお気を付け下さい。


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