2011年11月18日号

No.134


11月、パウロ病院では恒例の作品展が始まった。第18回目となる作品展開会に合わせて、入院患者さん、関連施設の入居者の方、利用者さん達が施設の大型バスに乗って、修学旅行生のように続々とパウロに集合した。みんな笑顔で病院のロビーは満員御礼。開会のテープカットが拍手の中で行なわれた。展示会場には家族の方が沢山見学されていて、身動きができない程だった。「綺麗!!」「上手だねぇ!!」と、作品の前で感嘆の声が上がっている。私は嬉しかった。


   患者さんが長い入院生活の後遺症から寝た切りの状態にならないために、リハビリはもちろん大切だ。そしてパウロ病院は日々の生活の中に、年間を通して行事が組み込まれている。春の節分、夏には揃いの祭り半天を着て、太鼓の音に合わせて、ドッコイショ!!ドッコイショ!!と、よさこいを踊った。収穫祭では、病院の畑で収穫したじゃが芋を、厨房の大鍋で茹でゝ、皆んなで食べた。ホクホクしていて、ほっぺたが落っこちそうだった。患者さんのS子さんが「戦時中は、嫌いになる程食べたよ。みんなで食べるとおいしいね!」と笑った。「S子さん、みんなで育てたお芋は愛情がいっぱい入ってるよね!!」「ソウダヨ!!芋も愛情、子供も愛情、男も愛情次第でうまく行く!!」まるで漫才のかけ合いのようだ。「S子さん、いくつですか?」と聞いたら「女に年を聞くもんでない。60でストップして忘れた。ワタシ、本当にいくつになったべ」と言う。二人でお腹をかゝえて大笑いした。


   「会長さんもダンナさんいないんだって?」「はい。S子さんと同じ独身です」「独身で過ごしなさい。今更男で苦労することはない。分ったかい!?」「はい、わかりました」…。


   作品展のあとは12月の行事、パウロ劇団があります。修子さんは台本を考えなければなりません。結婚どころではありません。


木村カエラ CD

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