2011年11月11日号

つぶらな瞳


最近のテレビはハイビジョンになったせいか写りが良く、一つ一つのものや風景・人物などの微細な部分が鮮明に分かるようになりました。特に美人画などではその効用が見事に発揮され、テレビ画像でも十分に楽しむことができます。


   日本で美人画と言えば、江戸時代の浮世絵師、菱川師宣の「見返り美人」を思い出しますが、小さく切れ長の細い目で細面の下膨れした顔が特徴的です。それよりもう少し後になると、喜多川歌麿のより肉感的な美人画が一世を風靡しました。大正時代になるとより写実的な竹久夢二の美人画がもてはやされたようです。最近美人の基準も大きく様変わりし漫画などに出てくる美人は、顔全体の2~3割を占めるのではないかという大きな目の女の子が登場します。


   テレビや映画などで実際に活躍している女優さんをみても、パッチリまなこで黒目がち、いわゆるつぶらな瞳がはやりのようです。つぶらな瞳になりたい一心で、二重まぶたの手術をしたり、アイメイクで目の周りを強調するなど涙ぐましい努力をするうら若き女性も少なくありません。


   もちろんこんな努力をしなくても元々つぶらな瞳の目を持ち合わせている女子も大勢います。眼科にメガネやコンタクトレンズを希望して訪れる方を診ると、この幸運なつぶらな瞳の持ち主が意外と多いのです。なぜかと言えば、強い近視(すなわち近視の度数がマイナス8・0ジオプトリーを超える強度近視)になれば成る程、つぶらな瞳になる可能性が高くなるからです。近視の度数が大きくなると言うことは、眼球がそれだけ前後に大きくなっていることを意味するからです。そのため眼球が前に出っ張りつぶらな瞳になるのです。


   しかし、強度近視のつぶらな瞳は良いことばかりではありません。眼球が大きくなった分だけ眼膜が薄くなり、目の病気に罹りやすくなります。特に気をつけてほしいのは、網膜剥離や緑内障です。しかし、初期には自覚症状がほとんど無いので、定期的な検診が大切です。


セットコンポ

トラックバックURL:

« 「ジャーナリズム」の害毒 | TOP | 円高って… »

[PR]SEO対策済みテンプレート