2012年01月01日号

ことの始めは目の健康から


あけましておめでとうございます。


   昨年は東日本大震災、福島第一原発の崩壊という未曾有の大災害を経験しました。被災された方々のご苦労は計り知れません。この艱難辛苦を乗り越え一日も早く平常の生活に戻れるよう、心よりお祈り申し上げます。


   さて新年を迎えるに当たり、今回は眼科の最新治療についてお伝えします。現在失明原因の第一位は緑内障で、2位糖尿病網膜症、3位網膜色素変性症、4位加齢黄斑変性と続きますが、これら難病への治療法が少し見えてきました。


   まず失明トップの緑内障ですが、正常眼圧緑内障が緑内障全体の7割を占めています。無症状で徐々に両眼の視野が狭くなり、最終的に失明する病気です。網膜映像を脳に伝達する視神経繊維が障害されますが、今まで眼圧を下げる以外に進行を遅らせる(視野を改善するのではない)治療法はありませんでした。最近、東北大学の中澤徹教授らは、視神経線維保護薬を開発し動物実験で神経保護の治療に成功しました。この薬が臨床に使われるようになると、新しい治療の道が開けます。


   第2位の糖尿病網膜症は、レーザー治療と硝子体手術が主体ですが、視力低下の原因となる黄斑部浮腫には効果が限られていました。しかし、この浮腫を軽減する画期的な薬物が開発され、近々使えるようになるとのことです。


   第3位の網膜色素変性症。遺伝性で子供の頃に夜盲が現れ、次第に視野が狭くなり、両眼失明という病気です。実用化に最も近い治療は、人工網膜の眼内移植手術です。光がやっと分かる程度の視力が、物の形がある程度分かるまでに改善したとのことです。


   4位の加齢黄斑変性。この病気は新生血管が黄斑部に出血を起し、高度の視力低下と中心暗点を生じます。レーザーで治療出来なかった中心部の新生血管に対し有効な薬剤が数年前に実用化され、好成績を収めています。


   以上のように眼病に対する治療は日進月歩ですが、大切なのは病気の予防と早期発見です。今年も元気でお過ごし下さい。


花畑牧場

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