2012年04月13日号

入れ替わり…


中高年の奥様方に“超”の付くような人気を誇る綾小路きみまろさんという漫談家がいるのだが、なるほど…言えてる…的に面白いものだから、「豊かな教養、こぼれる美貌、あふれる脂肪…」とか「お腹は季節外れの鏡餅…」に不埒(ふらち)なウフフ笑いをしながら、勘どころのとらえ方が見事なのに感心して、こっそり聞いたり読んだりしている。


   そのギャグには「男性に突然襲われた時もありました。あれから40年…。今、突然襲われるのは、息切れ・めまい・動悸」とか、「言ったことを忘れ、言おうとしたことまで忘れました」などちょっと身に積まされるのもある。「美容整形外科に行ったんです。待合室で何気なく上を向いたら、額に標語が書いてありました。『失敗したっていいじゃないか。人間だもの』」は相田みつをもニヤリとしそうなのだが、「くよくよすることはないです。人間の死亡率は100%です」には、なるほどなあ…と妙に考えさせられた。


   遺伝子の研究で有名な分子生物学者の福岡伸一さん(青山学院大学教授)という人がいる。先日、ラジオで…人の身体は川の水のように、食べたものと古い細胞が次々と入れ替わって、どんどん流れている…と語っているのを聞いて、ずいぶん感動した。腸など消化管は2~3日ですっかり入れ替わる。筋肉は2週間、血液は数ヵ月、骨など硬いものも1年もたたない内に入れ替わるという。排泄されるうんちの半分は自分自身の消化管の分解物で、残りの半分は腸内細菌の分解物。食べ物のカスではなくて、大半は自分自身の分解物。そういう風に食べ物が新しく身体になり古い身体が排泄されて、次から次へと流れている…という。


   身体は瞬時も休まず、少しずつ入れ替わり流転して、新しい身体に生まれ変わり、1年もすればまったくの“別人”になる。身体はなんてエライ!!…と思ってしまう。新しい自分にどんどん生まれ変わる未来と希望。後は心がけ次第。うじうじと落ち込んでいるのはきっとつまらないことなのだ。年に一度は新しく生まれ変わる。そして「人間の死亡率は100%」で、それは誰でもそうなのだ。何だか気が楽になった。「“別人”だから借金も返さなくて済む」わけではないだろうけど…。


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