2012年04月20日号

春の楽しみ


「ちょっと待ってね」と、行きつけの店のママさんが裏に引っ込んで、5~6分もしたら、清々しい香りが立つフキノトウの温かい味噌汁がカウンターに置かれた。「庭に出てたから、今ちょっと採ってきた…」。外に出れば少し潤んだ感じの春の月。何だかうれしい春の宵…。


   春の苦味。山菜のアクは、新陳代謝を活発にし、冬にたまった毒素を抜いて体の動きを活性化してくれるという。こういう食物を冬の後に与えてくれる自然というものはすごいと思う。フキノトウはタテに2つに切り割って、ちょいと衣をつけて揚げても、葉の部分を味噌汁の具にしても、すり鉢で味噌とみりんと、少しの砂糖とですって、フキ味噌にしても春の香りを届けてくれる。


   雪解けが進む空き地で、顔を出した土の上を少し歩いてみた。柔らかであたたかな土の感触に、ほっとするような安心感がわき上がる。そういえば、小さい頃、歩みをしっかり受け止めてくれるどっしりした大地の安定感に、妙に安堵して、毎年雪が解けた土の上を選んでは歩いた記憶がある。その感覚がよみがえった。春になれば身体も変化するのだそうだ。例えば骨盤が開きながら上がって、暖かい季節用に調節されるのだという。時に腰痛などの変調も引き起こすけれど、骨盤が上がるのにつれて、腰もふわふわ気分に、心もうきうき気分になるのだと、何かの本で読んだ。


   月の下で土の上を歩いてみたら、この年になっても、何だかうきうきしている。ニャンコのように、恋の季節…じゃないだろうけど…。ようやくあたたかな日差しが戻って、ふくよかな春。明日は近くの野にちょっと出かけてみよう。


マイケルジャクソン CD

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