2012年06月15日号

No.141


パウロ病院の、私の部屋の窓から庭を眺めると、もうそろそろ夏の風情。田植えも真っ盛りの季節です。農家の方がモミダネを蒔(ま)いて、汗を流して、一生懸命田植えをした苦労も、実りの秋を迎えて報われる事になります。


   でも、タネを蒔いているのは、農家の方だけではありません。実は、私達も毎日、沢山の種を蒔いているのです。私達の体の行い「行動」、口から出る「言葉」によって、良い種を蒔いている時。気持ちのよい挨拶をする。相手の話をよく聴く。相手の長所を発見してほめる。ありがとうと、感謝の言葉を言う。これは、口でよい種を蒔いているのです。だから私は日本語の中で「ありがとう」の言葉が一番好きです。


   蒔かぬ種は生えないように、蒔いた種は芽を出します。兵庫県で路上のアスファルトから奇妙なものが芽を出し、大きくなって来たと言うニュースがありました。雑草と思っていたものが、どんどん大きくなり、頭を出し、なんとそれは大根でした。アスファルトを突き破って大根が出て来たので、大きなニュースとなり、「大ちゃん」と言う名前が付き、町の名物となりました。硬いアスファルトを破って芽を出した大ちゃんの、その生命力に、多くの人が心を打たれ、励まされたものです。


   すごい力を持っているのは、この大根の大ちゃんだけではありません。私達の日々の行いには、幸せ、不幸せという運命の力があるように思います。私達が、体や、口、心で行動する善(よ)い行いは、消えずにその人に蓄(たくわ)えられて行くと思います。誰も見ていない所で善い行いをする。思いやりを込めて相手に優しい言葉をかける。種が花を咲かせるように、私もよい種を蒔いて、小さな花でいゝ、いっぱい咲かせたい。『幸せになりたければ幸せの種を蒔きなさい』。これは、お釈迦様の言葉です。


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