2012年08月03日号

新藤兼人さん


映画監督・脚本家の新藤兼人さんが亡くなった。生き方に嘘のない、丸ごと信頼できるようなその人柄が好きで尊敬する人だった。27歳で亡くなった妻へのレクイエム(鎮魂曲)として乙羽信子と宇野重吉主演で撮ったという「愛妻物語」(1951年公開)を初監督作品に、生涯に50本近くの映画を監督し、200本以上の脚本を書いた。


   “映画詩”を作りたいと、瀬戸内の水も無く荒れた土地の小島にへばりつくように生き続ける夫婦の姿を、ひと言のセリフもない大胆な演出で描いた「裸の島」(1960年、殿山泰司、乙羽信子ほか)…。映画製作の同士として共に歩み、新藤監督後半生の最愛の伴侶となった乙羽信子が、肝がんの闘病の中、死を覚悟してぎりぎりの撮影を続けた「午後の遺言状」(1995年、杉村春子、乙羽信子、朝霧鏡子ほか=主演の杉村春子もこの映画が遺作となった)…。自らの戦争体験を基に「戦争は絶対してはならない」というメッセージを込めて描いた遺作「一枚のハガキ」(2011年、豊川悦司、大竹しのぶほか)…新藤兼人監督追悼上映会が、8月3日と4日、札幌プラザ2・5(狸小路5)で開催される。


   大切な人が、また、逝(い)った…。


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