2012年09月21日号

No.144


心の回診の原稿と、パウロ病院の原稿と、関連施設の原稿と、3つ重なって私はパニック。スタッフからの「〆切り9月10日まで」のメモに「作家でもあるまいし、できる訳ナイッショ!!」と、私は怒り狂っている。題材がない。頭を抱えて天を仰いだ。その時、天使がスルスルと降りて来た。「さっきのあの話は?」と天使の声、「ソウカ!ありがとう!書けるかもしれない!!」それは、聞いたばかりの、エリカちゃんと言う8歳の女の子の話だ…。


   エリカちゃんの両親は、エリカちゃんが6歳の時に離婚した。お母さんは再婚し、エリカちゃんは新しいおとうさんになかなか馴染めません。そんなエリカちゃんを引きとってくれたのが独り暮らしをしているおばあちゃんだった。以来エリカちゃんはずーッと、おばあちゃんと暮らしている。たまにお母さんが来て、外に食事に行ったりするけれど、おばあちゃんが大好きで、おばあちゃんが作ってくれる御飯が一番おいしい御飯でした。「エリカはおばあちゃんが守ってやるからな」と、励ましてくれて、真直ぐに素直な子供に育てゝくれました。


   おばあちゃんの誕生日が近づいて来ました。でも、プレゼントを買うお金がエリカちゃんにはありません。いつも遊びに行く公園の側に咲いているシロツメ草を、いっぱい、いっぱい摘んでおばあちゃんの首飾りと腕輪を編んで「おめでとう」とプレゼントしました。


   その大好きな優しいおばあちゃんが、アルツハイマー型認知症と言う病気になって、おばあちゃんの真っ白い毛がボサボサです。そのおばあちゃんがタンスの引き出しをゴトゴト開けて、「エリちゃん、この券まだ使えますか?」と聞きました。おばあちゃんの誕生日に贈った「エリカの肩叩き券」でした。泣きながらおばあちゃんの肩をもんであげました。


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