2012年09月07日号

漁師の娘=M看護師の話


2週続きの食べ物の話で申し訳ない。Sさんは60歳代前半の男性、高血圧症のために通院している。本業は内装関係の仕事で、クリニックの壁や天井のクロス張替えなどもお願いしている。趣味は海釣り…ブリが釣れる季節になると得意満面で釣果を持参してくれる。今年も50cm以上もある大きなブリを3匹抱えて来院した。


   だが、今回の主人公はSさんではない。このように大きな魚をいただくと驚きや喜びと同時に、どうやって捌くのか悩む。だが、我がクリニックには心強い助っ人がいる。看護師のM女史だ。彼女はえりも町の漁師の娘…。先日、研ぎに出したばかりだが、へなへなのなまくら包丁で、すばやく捌いてしまった。私も魚を捌くことに少なからず自信はあるが、彼女には白旗を揚げてしまいそう。


   ブリは北西太平洋に広く分布するマグロに似た大型の魚。成長に伴って名称が変化する出世魚として有名。関東地方ではモジャコ→ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ、関西地方ではモジャコ→ワカナ→ツバス・ヤズ→ハマチ→メジロ→ブリと成長するに従って呼び名も変わって行く。ちょっと驚くのは、関東でも関西でも、ブリと称するのは大きさが80cm以上のものを言うことだ。この大きさの基準からすると、今回の魚はイナダかハマチといった名称が妥当なのかも知れない。


   M女史が捌いたブリ…勤務を終えて見たが、脂がのっていて、唾液の分泌を促す力量が充分。わが家に2匹のカマと半身を持ち帰り、昨年の誕生日に看護師長からプレゼントされた出刃包丁と刺身包丁を使って更に丁寧に捌いてみたが、M女史の包丁捌きを目の当たりにすると、子供のママゴト遊びの気分になってしまう。和風に照り焼きか大根との炊き込み…と思ったが、イタリアで買い込んだバルサミコ酢があったことに気づき、洋風の照り焼きに仕立ててみた。実に旨い!Sさん、M女史…来年もよろしく!!


sony スゴ録

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