2012年09月14日号

目の病気を年のせいにしていませんか?③


今回は、眼底の加齢病として最近注目度ナンバーワンの加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)を取り上げます。この病名を知っているか尋ねても、そんな名前を聞いたことがあるという程度で、「どんな障害を起こすかは」については、ほとんど知られておりません。


   加齢黄斑変性は、50歳を過ぎてからの病気で高齢になるほど多くなります。典型的な症状は、視界の中心がスッポリ抜けて、見ようとする所が見えなくなることです。4~5人に1人は両眼に起こります。新聞の文字や品物の価格表示、電車やバスの行き先案内、テレビの人の顔や下に流れる文字が読めなくなり、視力低下が進行すると運転も出来ません。このように日常生活に大きな影響を与える病気です。


   この病気には何年もかけて徐々に進行する萎縮型と、急激に悪化する2つのタイプがありますが、問題になるのは視力などの機能が急激に低下する滲出型加齢黄斑変性です。最初は、片方の目で見ると中心部のゆがみや薄暗いぼやけが現れます。この時期を過ぎると視力低下や中心部の暗点が強くなっていきます。このまま少し様子をみようかなどと悠長に構えていると、どんどん進行して最終的には中心部が完全に見えない失明状態に至ります。そこで、見え方がおかしいと気になったら、片方の目を被って新聞などの文字を見てみることです。ゆがみやぼやけに気づいたら一刻も早く眼科に直行して下さい。


   発症の始まりは、眼底の中心にある黄斑部(カメラのフィルムの中心)に、脈絡膜新生血管が侵入し、血液成分が黄斑網膜にしみ出たためです。この新生血管は放っておくと速やかに大きくなり病変が拡大しますので、小さいときに潰すのが効果的です。このため、異常に気がついてから治療を受けるまでの時間が重要です。中心部が完全な暗点になる前であれば治療効果を期待できます。


   今一度繰り返しますが、何となく見え方がおかしいと思ったら、片方の目を塞いでみてください。


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