2012年09月21日号

おわら風の盆


私たち夫婦、薬局を経営するT薬剤師夫婦、クリニックのK看護師長と老健施設のK看護師の6名、むかし同じ職場で働いた縁で年1回の旅行を続けている。今年は越中八尾の「おわら風の盆」と黒部ダム見学。風の盆は富山市八尾町で9月1日から3日に行われる。DVDで見ると、胡弓と三味線が奏でる哀愁漂う音曲に合わせ、編笠をかぶり浴衣姿の女性の優美な踊り、男性踊り子の手の仕草も艶かしい。


   祭りの前日、富山地方鉄道で立山に向かい、約4時間で黒部ダムに着いた。この時期、ダムの壁面2ヶ所から噴水状に放水されている、二重にかかった虹が素晴らしかったそうだ。「そうだ」と言うのは、展望台へ向かうほぼ垂直の壁面にへばり付く鉄製階段…高所恐怖症のために登ることを私の脳髄が固く拒否したからだ。他の5名が展望台に登っている間、「おわら風の盆」の歴史をパンフレットで学んだ。


   「おわら風の盆」は1700年頃から八尾町で始まったそうだ。「おわら」は「大笑い」、あるいは豊作を願った「大藁」に由来するとも言われるが、はっきりしたことは分からないらしい。「風の盆」については、二百十日の台風時期の緊張感にあって心を休める…富山地方で休暇を意味する「盆」を組み合わせた言葉とのこと。あいにくの雷雨の中をタクシーで向かった。


   私たちは「天照大御神」の異名をとる晴れ男のT薬剤師に託した。託したかいがあって八尾町に近づくにつれて、雲間から陽が差してきた。人口2万人ほどの町だが、当日は16万人の人出だった。小路ほどの道に人波が溢れ、進むも退くのもママならない。ただ人の流れにまかせ、聞こえるのは微かな音曲、見えるのは踊り手の指の所作のみ。それでも感動した。やっとのことで予約したタクシー乗り場にたどり着いてホッとした。富山県名物の白エビとホタルイカを銘酒「立山」で存分に味わい、締めは呉羽梨のデザート!


東方神起 CD

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