2012年11月16日号

雪虫?


11月初め“雪虫”が飛び始めた。6日の火曜日には厚別や江別でも顔にぶつかって来る程だった。同じ日、小樽周辺では小さな虫が大量発生したと、夜、全国版のテレビニュースで盛んに繰り返した。街を覆(おお)う小さな虫と、それを払いのけながら歩く人々の姿…。いつもの年の雪虫のイメージにはちょっと遠い。ニュースでは「ケアキフシアブラムシ」と紹介する。なぜ「雪虫」の解説がないのか不思議に思っていたら…。


   道内で「雪虫」と言うのは、主に「トドノネオオワタムシ」という、お腹に白い綿をつけてふわふわと飛ぶなじみ深い小さな虫。飛ぶ力はとても弱く、服や車にひとたび付いてしまったら自力で飛び立つことさえ難しいのだという。雪が降る前にそれまで暮らしていたトドマツの根からヤチダモの木をめざして命がけの旅に飛び立つ。かよわいその風情はまさに冬を告げる「妖精」なのだ。


   ところが、小樽などで大量発生した「ケアキフシアブラムシ」は、実はケヤキ(欅)が天然に生えている本州以南の種類。ケヤキの樹皮の裂け目などで越冬し産卵するのに、ケヤキの木をめざして群れになって飛ぶのだという。あのけなげな白い綿は付いていない。最近、道内に植えられた本州産ケヤキにも発生していると、森林総合研究所(九州支所)では警告している。同じ“雪虫”の仲間と紹介されたりしているが、本来北海道にはいなかった異なる種類だった。


   雪虫が舞って、1週間~10日で雪が降ると北国では言い伝えてきた。11月7日は「立冬」でもあった。でも、この目で見たあの“雪虫”は本来の「トドノネオオワタムシ」だったのか、それとも「ケヤキフシアブラムシ」だったのか、どうも自信が持てなくなってしまった…雪はいつ…。


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