2012年12月07日号

里帰りした筆記用具


医者の必須アイテムと言えば、第一に聴診器と額帯鏡を思い浮かべると思うが、私たち内科医にとって筆記用具も必須アイテムの一つ。患者さんの訴えや診察所見をカルテに書くだけでなく、時には雑談から得た患者さんの出身地、現在や過去の職種、趣味や好みのテレビ番組などに至るまでを記載するクセが、私にはある。


   私が愛用している筆記用具は万年筆とボールペン、万年筆は還暦祝いに長男からプレゼントされたモンテグラッパ、ボールペンは30年近く使っているカランダッシュである。万年筆がインク掠れを起こすようになり、7月に修理に出した。メーカーでの修理が必要で3ヶ月を要すると診断…止む無く同じ製品を購入した。グループホームに往診の際、血圧測定をしている最中に不意に手を払われてボールペンを破損、これも今月中旬に修理に出したが、メーカー直送での修理となった。


   モンテグラッパはイタリアのベネト州バッサーノ・デル・グラッパに1912年に設立された会社、カランダッシュはスイスのジュネーブに1924年に設立されたカランダッシュ・スイス鉛筆製造所がメーカーである。両社とも100年余りも歴史のある海外のメーカーのため、それぞれ海を渡っての修理となる。


   今日、モンテグラッパが4ヶ月ぶりに帰還した。手にすると馴染んだ感触が蘇ってくる。明日からインクを思い切り吸い込んで滑らかな書き心地を再現してくれると思うとワクワクする。カランダッシュを修理に出した際、純正品かどうか隠された部分に刻印されている文字で確認されたが、ペン先の出し入れをするために摩耗して読み取れなかった。30年近くも使っているので表面のメッキも摩耗しているが、その様相から間違いないとのことでメーカー直送修理となった。長年使い馴染んでいる用具への愛着心とブランド品バッグ獲得への執着心とは一緒なのかな?


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