2012年12月21日号

“サンタの秘密”


聖ニコラウスがまだ司祭になる前、貧しさのあまり3人の娘を嫁がせることができないばかりか、結婚を夢見る一番上の娘を売ってしまわなければならないほどに追い込まれている家族が、近所に住んでいた。それを知ったニコラウスは、夜、その家の煙突から金貨を投げ入れた。金貨は、ちょうど暖炉のそばに干してあった靴下の中に入って、そのお金で娘は救われ、結婚することができた……クリスマスに靴下を下げておくと、サンタクロースが煙突から入って贈り物を入れてくれるというファンタジーは、こんな伝説から生まれたと、本などにはある。


   サンタクロースのモデルといわれる聖ニコラウスは、西暦300年前後にギリシアの裕福な家庭に生まれ育ち、トルコ南部のミュラ(現イズミル)の司教となったと伝えられている。6世紀に聖人に列せられて後、教会では「聖(セント)ニコラウス」と呼称され、聖マリアをサンタ・マリアと言うように、聖ニコラウスをサンタ・ニコラウス→サンタ・クロースと呼ぶようになったとか。オランダ語の発音「シンタクラース」からともいわれている。


   白い髭を蓄えたおじいさんが、赤と白の装いでトナカイがひくソリに乗り…そんなイメージが米国を中心に広がったのは、日本では幕末に差しかかる頃の1800年代に入ってからといわれる。北極圏に住んでいると想定された。明治の頃にはもう、日本にもサンタさんは姿を見せて、大正時代には少しずつ庶民にも広がりを見せ始めたという。そのサンタさんは今、フィンランドの北にあるラップランド州のコルバトントウリ山に住んでいて、近くにサンタクロース村も作っているとか。グリーンランドに住んでいるという話もあるが、本当のところは定かではない…。


   クリスマスの朝、子供たちの枕元にそっと置かれたサンタの贈り物。家々の“サンタの秘密”を、シーッと口に人差し指を当てて、ただ静かに受け継ぎ守ってきた世界中の大人たちの、それはほんのちょっとした内緒事…。


B’z CD

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