2013年01月25日号

意外と知らない…?本当の意味


あんまり恥ずかしいから内緒にしておいてほしいのだが…散歩人はほんの最近まで、「句読点」を反対に覚えていた。一般的な文章で、マルであるはずの句点を「、」テンであるはずの読点を「。」といつの間にか逆に覚え込んでいたのだから、恐れ入ってしまった…。去年の秋、文化庁が16歳以上の男女に聞いた(有効回収数2069人)平成23年度「国語に関する世論調査」の結果を発表して話題になったが、その中に句読点の使い方などもあって、それを読むうちに散歩人の顔から血の気が引いたのだった。


   マスコミなどで話題になったのは、本来とは違う意味に勘違いされて使われていた言葉が結構多かったことで、例えば《にやける(本来の意味=なよなよしている)》は「薄笑いを浮かべている」と答えた人が76・5%にものぼり、《失笑する(=こらえきれずに吹き出して笑う)》は60・4%の人が「笑いも出ないくらいあきれる」と答え、《割愛する(=惜しいと思うものを手放す)》は65・1%が「不必要なものを切り捨てる」と答えている…などという言葉づかいのあやふやさだった。ただ、この結果に“失笑”する気にはとてもなれなかった。散歩人も、ちょっと呆(あき)れた場合に“失笑”をもらしたりしていたし、惜しいとも思わないで“割愛”していた。


   とはいえ、《うがった見方をする(=物事の本質を捉えた見方をする)》という項目で48・2%の人が「疑って掛かるような見方をする」にマルをつけているのには、同情した。「穿(うが)つ」は国語辞典なんかでも「①孔(あな)をあける。穴を掘る」という意味から「②せんさくする。普通には知られていない所をあばく。微妙な点を言い表す」(広辞苑ほか)という使い方が主で、ちょっと疑いの目を持ってせんさくするニュアンスがあり、“本質を捉えた見方”とは言い切れない。これは質問が悪いと思うのだが、散歩人じゃ説得力がないよねえ…。


   実は何かの本で、「にやける」の語源は鎌倉時代の男娼のことをいう「若気(“にやけ”と読むそうだ)」から来ていて、そのような趣味のない男性には最大級の侮辱だったと読んだことがあったから、その意味だけは知っていたのだが、それまでは、なよなよしているイメージに加えてニヤニヤする“薄笑い”イメージもやはり重なっていた。いずれにしても、散歩人もほとんど全滅である。言葉のニュアンスは時代によって変わってくる…などと強がるしかないようなのだ。


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