2013年03月22日号

まぶたが下がってきたら②


前回は、腱膜性眼瞼下垂(けんまくせいがんけんかすい)というまぶたが徐々に下がってくる病気がどうして起こるのかについてお話ししました。今回はそのおさらいと治療についての話です。


   まぶたが下がってくると、眼科的な症状として「見える範囲が狭くなってきて目を開けるのがうっとうしい」、「読書などを長時間続けていると目が自然に閉まってしまう」、「目を開けようとすると直ぐ疲れてしまう」、「しょぼしょぼしやすい」、「目の奥が傷む」など、いろいろと不愉快な症状が現れます。更に全身的な症状として、頭痛や肩こり、首の周りの筋肉痛がひどくて物事に集中できないなどの症状が出現し、重症になるとうつ状態になることもあります。


   眉毛がつり上がりや瞳の一部にまぶたがかぶさっているようなら、立派な瞼膜性眼瞼下垂です。


   これはまぶた持ち上げ役の上眼瞼挙筋腱膜が、本来接着しているはずの瞼板(まぶたの縁にある)からずれ落ちたためです。まぶたの持ち上げにはミュラー筋というもう一つの筋も働いていますが、この筋だけでは負担がかかり過ぎて、十分にまぶたをひらくことができず、眼科的症状が現れたのです。それでもミュラー筋は無意識にまぶたを持ち上げようと懸命に働いています。この筋からの刺激は、支配神経である交感神経を通して身体の交感神経にも送られます。この全身の交感神経緊張が、頭痛や肩こりなどを誘発しているのです。


   治療は、滑り落ちた上眼瞼挙筋腱膜を元の接着部位である瞼板に縫い付ける手術です。術後に視野の拡大のみならず、肩こりや頭痛なども嘘のように改善します。まぶたがパッチリするので顔貌も多少変化します。この手術はあくまでも目の機能回復を目的に行います。


   腱膜性眼瞼下垂は大部分が加齢によるものですが、コンタクトレンズの長期装用、アレルギーやアトピーでも起こります。また、一般的に眼瞼下垂は腱膜性以外にも先天性や外傷性など様々で、治療法も異なります。


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