2013年04月12日号

まぶたが下がってきたら③


眼瞼下垂(がんけんかすい)については、前回お話ししたように加齢に伴うものや、コンタクトレンズ(CL)の長期装用、アレルギーやアトピーでまぶたをこする習慣のある人に多くみられます。原因は、上眼瞼挙筋腱膜(じょうがんけんきょきんけんまく)というまぶたを持ち上げる筋が付着している瞼板からはずれるために起こります。これは挙筋腱膜をもとの瞼板に縫い付ける手術により治ります。眼瞼下垂の大半は後天性ですが、生まれつき上眼瞼挙筋の働きが弱いもの(先天性)もあります。外見的に生後からまぶたが下がっていて、まぶたの隙間からみようと、あごを突き出す特徴的な姿勢をとります。先天性で上眼瞼挙筋の働きがほとんどない時には、瞼板に挙筋腱膜を縫い付けるだけでは十分な効き目がないため、瞼板と額にある前頭筋(おでこにしわを作る筋肉)を糸で連結させまぶたをつり上げる手術を行います。


   眼瞼下垂は全身的な病気の初発症状として出現することがあり、その代表格の一つとして重症筋無力症があります。


   重症筋無力症は、身体の筋肉が疲れやすくなるものの、休養すると回復するのが特徴です。最初に目に異常が現れやすく、朝は目が開いているのに夕方にまぶたが下がってくる、一定時間上方を向いているとまぶたが下がってくるなどの症状がみられます。眼球を動かす筋肉にも異常が発現し、ダブって見えたり、視線がずれたりもします。2~5年の間に症状が進行し、身体の筋肉にも異常が現れてきます。全身症状として手足が直ぐ疲れる、持ったものを落としやすい、頭が重く首が疲れる、堅いものを噛み砕くと口が疲れる、食べ物を飲み込みにくく直ぐむせる、などです。症状が悪化すると呼吸困難を起こすこともあります。神経末端からアセチルコリンという伝達物質が指令を受ける筋肉に十分に伝わらないのが原因で、主に薬物治療を行います。先に述べた眼瞼下垂と重症筋無力症では治療が全く違うことをご理解下さい。


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