2013年05月24日号

まぶたが下がってきたら⑤


眼瞼下垂(がんけんかすい)の奥にはいろいろな病気が潜んでいます。一方、この眼瞼下垂と間違えやすい病気に眼瞼痙攣(がんけんけいれん)があります。眼瞼下垂と同じように上下のまぶたの間隔が細くなるためです。実はこの眼瞼痙攣にも怖い病気が隠れています。


   ①軽傷の眼瞼痙攣 眼瞼痙攣というと直ぐに思い浮かぶのが、まぶたがピクピクという症状です。。まぶたに留まらず顔の一部もピクピクすることがあります。長時間の読書や細かい手作業、パソコン作業などによる目の酷使、身体の過労、睡眠不足、ストレス、アルコールの過剰摂取により誘発されます。多くの場合は十分な睡眠と休養をとり飲酒などを控えると、数日から数週間で自然に治ります。しかし多くはありませんが、この痙攣が脳幹部や小脳など脳腫瘍の前兆になることがあります。眼瞼痙攣以外の神経異常もみられるようならMRIなどの精査が必要です。


   ②症状の重い眼瞼痙攣 両眼に起こることが多く、まぶたの周りを取り巻くようにある眼輪筋が不随意に収縮して起こります。通常目を閉じる働きをしている眼輪筋が持続的に収縮するので目が開かなくなります。目の不快感やちょっとした光でも過度の羞明(まぶしい)を自覚します。また、うつなどの症状を伴うことがあります。60歳以上の女性に起こりやすく、パーキンソン病に合併することもあります。大脳、視床、脳幹など脳内の異常と考えられていますが、抗不安薬を内服することで誘発されることもあり厄介です。治療にはボツリヌス治療が効果的で、内服治療や手術治療なども併用されます。


   ③片側顔面痙攣 顔半分がピクピクするもので、精神的な緊張で誘発されます。脳内の顔面神経が近くを走る血管に圧迫されて起こるものや脳腫瘍の圧迫が原因になります。ボツリヌス治療や脳内手術で血管の圧迫を除去する方法も行われます。


   このように眼瞼下垂と間違われやすい眼瞼または顔面痙攣にも注意です。


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