2013年05月31日号

歯は大切に…


小学生の頃、ちょうど乳歯が永久歯に生え替わる頃なのだろう、よく歯が抜けた…というより、“いずい”から指でぐらつかせて引っこ抜いたりした。抜けた時の何とも言えぬ感動…にひたりながら、丈夫な歯に生え替わる…と教えられて、抜けた歯を、上の歯なら屋根の上に投げ、下の歯なら流しに投げ込んだ。


   ところが、その御利益もなく、生え替わった歯は次から次へと虫歯になったのだった。医学技術が進んだ今と違って、当時の歯科医師は抜歯せざるを得ない場合が多かったのだと思う。いとも無慈悲に「抜くしかない」と言い放つ歯医者さんを、虫歯にした自分を棚に上げてうらみつつ…高校生の頃までに、“抜かれた”数は3~4本に及んだかも知れない。


   それがほとんど下の奥歯だったのが今に祟(たた)ってしまった。上の奥歯はあっても、それと噛み合わせて食物をすりつぶす下の奥歯が、左片方1本しか残っていないのだ。前歯で噛み切れてもすりつぶせない。これは実は悲惨で、食べても十分に味わえない未消化な感じがつきまとう。ところが、50歳も半ばを過ぎた頃、今度はその左下の最後の1本の奥歯が、歯周炎にぐらつきはじめたのだ…。


   今、月に一度、何とかこの瀕死の奥歯を生きながらえさせたいと、必死の思いを込めて、かかりつけの歯医者さんに通っている。歯を粗末にしたことを、今さらながらに後悔しながら…。良い子のみなさん、本当に、本当に、歯は大切にしましょう…。


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