2013年06月14日号

視野(見える範囲)①どこまで見えたら正常?


私たちは、日常どこまで見えたら正常か意識しないで生活しています。しかし、見える範囲(視野)に異常を感じ、気がつく目の病気も少なくありません。そこで、今回は視野異常を取り上げます。


   ①正常視野 正常な人が片目で見える範囲は、おおよそ上側60度、下側70度、鼻側60度、耳側100度で、鼻側が少し狭い楕円形をしています。どの程度の範囲かをイメージするには、片目を閉じ正面にみえるものを目標に視線を固定します。そして、上・下・左・右・斜め(4方向)の計8方向がどこまで見えるか確かめます。目の病気がなければ、見えた範囲を正常と考えて良いでしょう。この正常視野にはいくつかの特徴があります。


   ②視力が良いのは中心部だけ 見える範囲全体の視力は同じかと言うと、そうではありません。視野の中央(黄斑部中心窩)は視力が1・0以上と良好ですが、少し外れると視力は0・3~0・1と急激に低下します。そこで視力と視野の関係をみてみると、中心部だけが視力は尖ったように高く、周辺に向かいなだらかに低下する形をしています。


   ③誰にも見えないマリオット盲点 また視野の中で1カ所だけ誰にも見えない所(視力0)があり、マリオット盲点と言います。マンホールの穴のようなこの暗点は、網膜視細胞が受けた光刺激を脳に送る網膜神経線維(およそ100万本)が眼球内で一束になり、1本の太いひもになる所(視神経乳頭)と一致します。視神経乳頭には光を感ずる細胞がないため暗点となります。黄斑部の中心から耳側に少し離れた所にありますが、通常はこの暗点を自覚することはありません。自分でこの暗点を見つけようと思ったら、眼前の中央に視線を固定して、そこから指をゆっくり耳側に動かすと、指の先端が途中で見えなくなり、更に耳側に動かすと再び現れます。ここがマリオット盲点です。


   このように正常視野は、楕円形を呈し、中心は視力が最も良好、その少し耳側に無自覚の暗点があります。


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