2013年06月21日号

初夏の情景


5月下旬から、それまでの寒さが嘘のような、あたたかい晴れた日々が続いている。1週間から半月近くも遅れた農作物の植え付けも進んで、どうなることかと心配した農家も少しはほっとした感じなのだけれども、まだまだ遅れがあるのと、逆に今度は雨が少ないのとで、心から安堵できるわけでもないのがうらめしい…。


   “春”はそこそこに、一気に夏の風情になって、6月6日にはエゾハルゼミの蝉しぐれが森に満ちていたし、遠くからはカッコウの声が風に乗って、野にはヒバリがにぎやか。夜には「じょっぴんかけたか?」キョキョキョキョ…と鳴くエゾセンニュウもそこここの茂みから高らかに“警告”を発している。木々の新芽が淡く薄紅や薄黄色に萌える春紅葉(はるもみじ)が、いつの間にか若葉の緑になって、気がついたら濃い緑がもりもりと盛り上がり、風を緑に染めている。藤花の紫がその風に揺れている。もうすぐ、純白のニセアカシヤの房花も咲いて、風に甘い香りを乗せるだろう。


   道端にフランスギク(実は違う種類なのだが酷似していてマーガレットと呼ぶ人も多い)の白い花が揺れて、公園の草わらに雛菊(ひなぎく=デイジー)が広がっている。足もとには忘れな草(エゾムラサキ)の薄青の小さな花…。


   タンポポの黄色い絨毯が、白い綿毛になって飛び始めたと思ったら…もう夏なのだ。車に乗り込んだら、助手席のシートにタンポポの種が迷い込んで落ちているのに気がついた。外に出て放ったら、フワリと風に乗って飛んでいった。その気持ち良さそうなのが、何だかうらやましい気がした。


穴あきレギンス

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