2013年07月19日号

ホ~タル来い…


ミンミンミミミミゲーキョ・ゲーキョ…散歩人にはそんな風に聞こえるエゾハルゼミの蝉しぐれが、6月末頃には静かになったのだが、7月9日の朝に、家の近くの木立でおそらくたった1匹で必死に鳴いているのがいて、出てくるのが少し遅かったなあ、と思わず声をかけてしまった。


   エゾハルゼミの大合唱が止んで、少し間をおいて8月に近くなれば、今度は夏の蝉、エゾゼミの蝉しぐれが始まる。ジージーという、こちらはしみ入るような鳴き声なのだが、7月11日、ちょっと気の早いエゾゼミがやはりひとりぼっちで鳴き始めたのを聞いた。空は今日も晴れ上がって、暦はもう夏の盛りの「大暑」。


   冬が厳しくて寒さがいつまでも長引いたせいなのか、「今年は虫がいないねえ」と、桜が終わった頃にそんな話が出た。その後も、毛虫だのクモだの蚊の類だのが確かに少ない気がする。寝苦しい中でどこからかプ~ンと飛んでくる蚊との、暗闇の中の格闘もこの夏はまだないから助かるのだが、ただ、トンボやバッタや蝶々が少なかったら、それはそれで寂しい…。故郷の秋田に電話をしたら、今(7月13日夕)、ホタルがずいぶん飛んでいると、兄がうらやましいことを言った。


   子供の頃は毎晩、蚊帳(かや)を吊っていた。日が暮れたら、うちわと虫かごを持って外に飛び出す。ホ~タル来い…と歌いながら、飛んでいるホタルをうちわでちょんと落とす。それを家で蚊帳の中にはなすと、ホタルは蛍光色の淡い光を放ちながら、蚊帳の中をぷかりぷかりと飛ぶ。その幻想的な光の中で寝入ってしまうのだった――こっちのみ~ずはあ~まいぞ。あっちのみ~ずはに~がいぞ。ほ、ほ、ほ~たるこい……。


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