2013年09月13日号

視野の異常 中心が見えない


今回は、見ようとする視野の中心が見えなくなる病気の話です。視線の中心にある黄斑部は、視力が良好なことから軽度の視野変化でもすぐ異常が分かります。たとえば「見ようとするところが歪む」という変視症がその1例です。少し強くなると、「見ようとする部分がかすむ、薄暗い」といった比較暗点となり、障害が強くなると「見ようとする部分が欠ける、全く見えない」といった絶対暗点になります。


   (a)加齢黄斑変性 「歪み」で始まる網膜疾患の横綱です。ある日突然、黄斑部に出血や浮腫が起こり視野異常が現れます。この視野異常が「歪み」として最初に自覚されることが多いのです。何となく見え方がおかしいのに気付き、片方の目を閉じると中心が「ゆがむ」、「薄暗い影が付きまとう」という症状で始まります。皺になったフィルムのように、網膜の視細胞の配列が乱れたためにおこります。「ゆがみ」を自覚したら、一刻も早く精密検査を受けて下さい。放置すると網膜機能は永久的に失われ、中心部に絶対暗点が生じます。ここで早期発見に役立つ優れものは、碁盤の目の様な正方形が描かれた「アムスラーチャート」用紙です。これで「ゆがみ」の自己チェックを行うことが出来ます。眼科を受診すればアムスラー用紙のコピーを簡単に手に入れることが出来ると思われます。なんと言っても最大の治療効果を得る鍵は早期発見・早期治療です。


   (b)黄斑円孔と網膜上膜 これらの病気は黄斑部の網膜を硝子体が引っ張って起こる病気です。光干渉断層計という網膜断面を観察出来る器械が使われるようになってから発見が容易となりました。自覚的に「ゆがむ」、「中心がすっきり見えない」などの症状と共に軽度~中等度の視力低下が現れます。進行したものは手術を行い、網膜を牽引している硝子体を除去します。


   (c)黄斑部出血 糖尿病網膜症や高血圧・動脈硬化による網膜静脈閉塞症などで、黄斑部に出血や浮腫を起こしたときにも中心暗点を自覚します。


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