2013年10月04日号

シルバー川柳



   第一生命が昭和62年から企画して始めたサラリーマン川柳は有名だが、公益社団法人「全国有料老人ホーム協会」が平成13年から企画しているシルバー川柳のコンクールはあまり知られていない。毎年の『敬老の日』に協会のホームページに優秀作が発表され、今年も第13回目の作品が掲載された。


   今年の入選作からいくつか…「お迎えは、何時でも良いが、今日は嫌」、「お迎えと、言うなよケアの、送迎車」と本音を吐きながら、「本性が、出ると言うから、ボケられぬ」と自戒の気持ちも忘れない。「寝て練った、良い句だったが、朝忘れ」や「耳遠く、オレオレ詐欺も、困り果て」、「暑いので、リモコン入れると、テレビつく」と記憶力や聴力、認知力の減退を笑い飛ばす元気もある。


   川柳は江戸時代に柄井川柳が選んだ連歌の上の句の中から呉陵軒可有が選んで刊行した『誹風柳多留』が好評を得たことから「川柳」と呼ばれて独立の作品となった。「うがち・おかしみ・かるみ」という三要素を含み、人情の機微や心の動き、世相に対する揶揄や皮肉を表現したものが多く、江戸時代や明治、大正、昭和の戦前にも幾度か時の権力者によって発禁などの処分を受けたこともある。だが、サラリーマン川柳に発する一般公募による川柳ブームによって、その芸術性も見直されつつ現在に至っている。


   過去の入選作品を見てみると、「3時間、待って病名、加齢です」とか「お年です、それが病気か、田舎医者」、「お医者様、パソコン見ずに、オレを診て」など私たち医療者に対する警句もある。だが、女性たちの「すらすらと、嘘も言えます、ボケてない」、「三回忌、頃から光る、未亡人」や「赤い糸、夫居ぬ間に、そっと切り」、「合コンだ、入れ歯磨いて、紅さして」や「あなたには、言えない遊び、軽い嘘」などの句を見ると、我々男性としてはウカウカしてはいられない。「むかし酒、今は病院、はしごする」とか「メイドカフェ、冥土もカフェが、あるんかぇ」などと笑ってはいられないのだ。世の男性諸君!頑張ろうゼ!!


コブクロ CD

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