2013年10月18日号

スカイツリーに上ったぞ!


 9月中旬の連休を利用して東京上野の国立西洋美術館で開催されている『ミケランジェロ展』を見に出かけた。出展作品はフィレンツェにあるカーサ・ブオナローティ美術館所蔵のものが主、カソリックの総本山・バチカン法王庁にあるシスティーナ礼拝堂天井画とその一方の壁面に描かれた『最後の審判』を描くための習作がずらりと並んでいた。


 システィーナ礼拝堂の壁画の実物を見た者としては、実際に描くまでの工夫や依頼主との往復書簡を見て、いかに天才でも日々のたゆまぬ努力が必要なのだと実感した。予想外にスムースに鑑賞できて、時間の余裕ができたため、近くにある東京芸術大学美術館に向かった。ここでは『興福寺仏頭展』が行われていた。地域としてはローマから奈良へ、時代としては16世紀から7世紀へのワープだが、両者とも馴染みの深い展示物だっただけに懐かしい気持ちになった。


 翌日、新幹線で京都に行ってみようかと思っていたが、妻が「台風が近づいているから東京で時間を潰そう」と主張し、浅草とスカイツリーに行くことになった。高所恐怖症の自分としては乗り気ではなかったが、「今日の天候だと高くても外界は見えないだろう」と思って妥協した。1時間半ほどの行列に並び3基ある高速エレベータに乗って一気に350mまで、エレベータを乗り換えて更に450mまで。


 最上階の展望台に着いたが、周囲の視界はまったくない。高所恐怖症の私でも特に恐怖感は感じなかったが、展望台を1周しているうちに、何と視界が徐々に回復してきた。それに伴って私の平衡感覚も敏感(過剰?)に反応し始めたのか、足元がすくわれるような感覚や吐き気までが出現してきた。高所恐怖症の典型的な症状だ。足下が透けて見えるガラス窓で悦に入っている妻の手を無理に引っ張り、「早く降りよう」と言って降下専用のエレベータの前に連れて行った。地上に降り立ったとき、この大地の堅牢さに心から感謝した!


キッズ・ベビー・マタニティ

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