2013年11月29日号

星を見上げて…


「あれ、どっちが東でどっちが西だっけ」なんて、いつも迷ってしまう。若いころ札幌都心部に勤め先があって、北があっちの方角だから、東は創成川から豊平川の方で右手の方、西は山のある左手の方…などと、いまだに迷う時はいちいちそんなふうに手を上げて考えないとわからないから、困ったもんだとあきれている。その場所場所で方向感覚はかなり変わるからなお始末が悪いのだが、厚別だと区役所あたりに立った時は、ちょっと乱暴だけれど函館本線が通る方、江別方面や厚別北や厚別西の方が北の方角、というふうに大体の目星をつけておく。江別は12号線などだいたいの道路が北東に向かって平行に走っているから、左に45度回れば北を向くことになる。そうなると北を向いて立って、右手の方が東、左手が西…。


 …で、今の時期は宵(よい)の明星が西の空に大きくきれいに見えている。明け方、または、夕方に地平線近くに見える明るい星「金星」は、明けの明星、宵の明星ともいわれる親しみのある星。まだ明るさの残る西の空の低い所にこの惑星が輝き出す。12月6日の三日月の頃、そして、今年は特に翌7日に、金星が一番大きく明るくなる時なのだという。初冬の澄み渡った夕空の三日月に寄り添うように宵の明星が輝く。


 このところ、夜中の東から南の空にひときわ大きく明るく輝いている星があったのを、あれは木星だと教えてくれる人があった。これからの冬から早春の夜空に、徐々に早い時間に出始めて、一晩中輝くのだという。夜空を見上げて、特別に明るくて、チカチカと瞬(またた)かずに大きく見える白い星があったら、まず間違いなく木星なんだとか。


 いま話題になっている「アイソン彗星」は、11月下旬~12月の早朝、日の出の前の主に東の空に尾を引いて浮かび、肉眼でも見えるようになっているそうだ。小さい頃、彗星のことは「ほうき星」と教えられて、本や空想の世界にいつも登場していたような気がする。見たことはなかったと思うが、何だか親しみがあった。


 晩秋から冬の夜空はきりりと澄んで気持ちがいい。山の中の田舎の夜空は、「降るような」という表現そのままの満天の星空だった。子供の頃は流星群という現象も知らなかったが、目が悪い散歩人でも毎晩、流れ星の2つや3つは見えたのだった。だから夜空を見上げるのが好きで、星を見ながら思いにふけった。星はさんざめき、ちらちらと囁(ささや)きかけてくる。幼い恋のやるせなさを、星に向かって投げつけたこともあったかも知れない…。


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