2013年12月06日号

枇杷(びわ)の花が咲いたよ


 10月上旬、看護師から「これって花芽じゃないかしら?」と言われ、枇杷(びわ)の植木を見たところ、確かに花芽のようだった。この植木、開業当初に患者さんが「友人から送ってもらった枇杷を食べ、残った種を植えたら芽が出たの」と言って、持ち込まれたものだ。私も何度か種を植えて発芽させたが、大きく育った覚えがない。数年前に神戸を散策中に街路樹として植えられている枇杷の木が結実していて驚いたことがある。


 いただいたときは20cmほどの丈だった。夏は屋外に出し、冬は風除室に入れていたが、冬期間は注意を引くこともなく、しばしば水枯れ寸前に陥ったこともある。今では1mほどになり、幾重にも枝分かれして立派な植木に成長している。今まで置かれた逆境に発奮して「なにくそ」と花芽を付けたのかも知れない。


 枇杷は中国南西部原産でリンゴやサクランボと同じバラ科の植物。古代に日本に持ち込まれたそうだが、本格的に栽培されるようになったのは江戸時代からだという。花芽は11月から2月に付き、地味な白い花を咲かせるとのこと。葉の下面に生える産毛を除き乾燥させたものを枇杷葉と呼び、利尿・止渇・健胃薬あるいは清涼剤として煎じ薬で飲む民間療法がある。調べてみたが、その科学的な裏付けは見当たらなかった。


 「桃栗三年柿八年」という諺が知られているが、この後に続く句があるという。多くは「柚子(ゆず)は九年」とか「梅は十三年」だが、「枇杷は早くて十三年」というのを見つけた。クリニックの開業は西暦2000年だったから今年でちょうど13年になる。インターネットで調べた情報では自家受粉が可能とのこと…綿棒を使い、細心の注意を払って自家受粉を試みた。それから半月ほど経ているが、結実するかどうかは分からない。でも、枇杷の花は「桃栗三年…」の諺のとおり、何事をなすにも、それなりの年月が必要と教えてくれたような気がする!


lecca CD

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