2013年12月20日号

京都・瓢亭の朝粥


 テレビで南禅寺の参道近くにある老舗料亭=瓢亭の朝粥を見た。1度は食味してみたいと思って調べたが、朝粥は7・8月限定で、今はウズラ粥とのこと。さっそく瓢亭に電話で予約した。往路の関空便が満席のため、新幹線で京都入り。京都蹴上にあるホテルに宿泊し、翌朝徒歩でお店に向かった。


 北海道では裏道と思われる通りも京都では地図に表示されているので難儀するが、明治の元勲・山縣有朋の別邸だった無鄰庵に隣接する瓢亭別館にたどり着いた。すぐに瓢箪の形をした三段重ねの器、名物の瓢亭卵や小さな押寿司の盛られた小鉢、香の物や佃煮の乗った小皿が載せられたお盆が運ばれてきた。


 瓢亭は約400年前に南禅寺の参道沿いの茶店として誕生。その後、茶懐石の料亭として暖簾を掲げた老舗。明治のはじめ頃、祇園界隈の花街で夜遊びして朝帰りする旦那衆が、寝ている店主を起こして「何か作って」と所望したのが始まりだとか。現代ならば、前日に残った冷飯を処理する朝粥だが、この店の秘伝では、まず1リットルの水を強火で煮立たせ、これに1合の生米を入れ、3分後に中火にする。11分後にお湯を100ml加え、15分後に火を消して蒸す。この間、米粒が集まってきたら優しく2・3回混ぜる。米粒を潰さないように混ぜるのがコツだそうだ。


 運ばれてきたものに箸を付けたが一向に粥は運ばれてこず、食べ終えたら「どうぞお飲みください」と言ってほうじ茶までが添えられた。これで終わりかと思い、妻と「京都では粥と言っても違うのかしら」と話していたら、ウズラ粥と白味噌のお椀が配られてきた。ウズラの肉とセリを炊き込んだ雑炊で、舌あたりも絶妙の美味だった。おなかを満たした後、哲学の道を逍遥して法然院から銀閣寺へ。その後、烏丸御池東洞院通にある妻のお気に入りのスウィーツの店=ミディ・アプレミディに向かったが、道に迷い、ちょっと疲れた朝の散歩だった。


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