2014年02月07日号

インフルエンザ…憤慨!


 O君は16歳の男子高校生、実家は函館だが全国レベルの大会を目指して札幌の高校へ進学、寮生活を送っている。前日から38度を超える発熱があり、咽頭痛や関節痛もあると来院した。問診では同級生の2人がインフルエンザと診断されたとのこと。咽頭部には発赤もなく、肺野の聴診でも異常音は聴取しない。


 インフルエンザを疑い、鼻腔粘液を採取して簡易診断キットを使ったところ、A型インフルエンザの反応が陽性と出た。看護師に寮の責任者に連絡するように指示したが、「折り返し電話をします」との返答のまま何の対応もない。しばらくしてO君の携帯電話に函館の母親から連絡があり、「JRで帰っておいで」と。母親には寮の責任者から「家に帰すので対応を」との連絡があったとのこと。寮の責任者から連絡がないのでもう1度電話をした。電話に出た相手は「インフルエンザですか、JRで函館に帰します」とケラケラ笑って対応。


 インフルエンザは、症状も激烈で感染力も強く、人類が最も危険視する感染症の1つだ。治療薬の歴史はシンメトレルという薬に始まるが、この薬はA型インフルエンザのみ増殖抑制効果を発揮する。その後、感染細胞内で増えたウイルスが細胞膜を破って感染拡大するのを抑制するB型にも対応したタミフルに始まり、現在ではリレンザ、ラピアクタ、イナビルなどの薬剤が使われている。


 O君のように既に発症した人が公共交通機関で移動するのは感染拡大を招く。私が「公共の移動手段は妥当ではない」と言うと、相手は再びケラケラ笑って「でも、どうしたら?」と。インフルエンザ治療薬の使用にあたっては、副作用の可能性があるため、10代患者への使用は親かそれに準じる人の監視が必要とも説明したが、「それが何だって」と。親から子供を預かっている『学生寮の管理者』という立場なのに、まったく危機感がなく、無責任な対応に憤慨した!


水素水

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