2014年02月07日号

急性低音障害型感音難聴


 長い病名ですが名前の通り、急に(突発的に)低音部の感音難聴(聞こえの神経の異常による難聴)を起こす病気です。似た病気に突発性難聴がありますが、こちらは低音部に限られること、比較的程度が軽いこと、繰り返しやすいことが特徴です。軽度の場合症状としては、聞こえが悪いとは自覚せず、つまり感、圧迫感、響く感じ、などと表現されることが多いです。同時に低音性の耳鳴り(ブーン、モワーン、モーター音など)を伴うこともあります。そのため耳垢が詰まったり耳に水が入ったのだと考え、受診が遅れる原因にもなります。一般的に感音難聴の原因は不明なものが多いですが、この病気については内耳のリンパ液の循環障害が疑われています。これはめまいで有名なメニエール病と共通するものですが、実際に急性低音障害型感音難聴の発作を反復するうちにメニエール病に移行する例が知られています。反復するものは蝸牛型メニエール病と呼ばれることもあります。発症のきっかけとしては疲労やストレスなどが多いようです。


 治療については急性の感音難聴は全てそうですが、なるべく早期の投薬になります。突発性難聴では発症して2週以上経ってしまうと治らなくなることもあります。急性低音障害型感音難聴では放置していても自然に回復することもあるのですが、発作を繰り返す度に徐々に難聴が進行してしまうことが多いため原則的には毎回の受診と治療で確実に治しておくことが必要です。発作の間隔は数時間から数日おきに繰り返すこともあれば、数年おきであることもあります。また片耳だけでなく両耳で交互に繰り返すこともあります。受診するかどうか迷うようでしたら早めに受診してはっきりさせてしまいましょう。


 くろだ耳鼻咽喉科クリニック 黒田 努 院長


 くろだ耳鼻咽喉科クリニック/江別市大麻中町2 【TEL】387―8000。


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