2014年02月14日号

見える範囲の異常に気付いたら①


 車の運転中に前方を見ていると周辺の自転車や歩行者が見にくい、見える範囲が狭く感じるなどの異常に気が付くことがあります。この症状は網膜から脳の中枢につながる視路(情報伝達路)に病気が生じたことを示す危険な兆候です。


 視路のどこに異常が生じても視野異常が現れますが、その中でも眼内(視神経と網膜)の病気が原因になる視野障害が大半を占めます。特に失明原因のトップとなる緑内障は100万個の網膜細胞から出た網膜神経線維が1本の視神経となる視神経乳頭が障害されて起こります。この視野障害については別の機会に譲るとして、今回は眼内のもう1つの原因、網膜の異常による視野障害(通常は片目に起こる)についてお話しします。


 ①網膜が剥がれる病気 網膜を壁紙に例えると、部屋の壁紙(網膜)に穴(裂孔)が開きそこから壁紙が剥がれた状態が網膜剥離です。剥がれた網膜に一致して視野狭窄が現れます。最初は下方又は上方の視野が狭くなりますが、中心に及ぶと視力も低下します。急速に視野狭窄が現れるのが特徴で、正常視野との境界部もはっきりしています。


 ②網膜動脈または網膜静脈が詰まる病気 動脈を水道管に例えると水道管凍結により水の供給が止まるのと同様に網膜動脈が閉塞することがあります。網膜への血液供給が途絶えるため網膜は死滅します。閉塞動脈が関わっていた網膜領域に急激に強い視野障害が起こりますが、それが進行することはありません。一方、網膜静脈が詰まることもあります。これは洗面所の排水管が詰まると周囲に排液が漏れ出すのと同じです。つまり静脈閉塞部位より末端の網膜では血液が還流されないため血液漏出、出血や浮腫が起こります。この静脈閉塞の際には、「薄暗く暗く見える」と感じる場合が多いようです。これら動脈や静脈の閉塞は突然出現しますが、高血圧や動脈硬化、糖尿病など全身の血管に障害を起こしやすい人は要注意です。


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