2014年02月21日号

漢字遊び


 ♪明日という字は明るい日と書くのね~……札幌冬季オリンピックの頃、こんな歌も流行っていた。アン真理子という人が自作の詩で歌った「悲しみは駆け足でやってくる」(アン真理子作詞、中川克彦作曲、1969年7月発売)というヒット曲。「明日という字は明るい日と書くのね~、あなたとわたしの明日は明るい日ね~」と、頭の中にいつもぐるぐる回っているぐらい好きな歌だった。「明日はきっと明るい日」だから「明日」なんだ…思春期の真っただ中にあった散歩人は、あしたは(必ず)明るい、大丈夫だよと漢字も太鼓判を押してくれている気がして、ずいぶん勇気づけられたのを覚えている。


 ダークダックスには「絆(きずな)」(藤公之介作詞、森田公一作曲、1981年6月発売)という曲があるそうだ。♪糸へんに半分と書いて絆と読みます~お互いに半分ずつの糸を結びあうからです~…と歌う。2番の出足は♪にんべんに半分と書いて伴うと読みます~人はみな半人前が2人道づれだからです~…で、なるほどそうなのかと感心した。漢字遊びも肩に力が入り過ぎると、説教じみてしまいかねないが、歌でなくとも文字を見て変に感心したり、思わぬ勇気を貰ったりすることがある。


 「女が古くなって“姑”(しゅうとめ)」などという失礼は許されない。「女の子が“好”き」なんていうのもある。ドラマで金八先生は「支え合っているから“人”」「木の上に立って見まもると書く。子を心配しない“親”はいない」「1人で“思”い込んで、ツノが生え、シッポが生えると“鬼”になる」…などといろいろ教えてくれた。商人は「“信”じ合える“者”が“儲(もう)”けを生む」と人と人との信頼を大切にするのだそうだ…。知られているのは「“辛(つら)”いという字に横1本書き足せば“幸(しあわ)”せになる。あと1歩!!」というもの。これは本当だと思う。


 北海道の選手もいっぱい出場して本当によく頑張ったソチ冬季オリンピックも、そろそろ終盤を迎える。メダルを取れようが取れまいが、世界の何番目かの力を発揮するのだから、すごいことだといつも思う。4位入賞なのに「申し訳ない」と言い訳一つしない女子ジャンプの髙梨紗羅さんの健気さと、高潔さに涙が出た。この人ならきっとこの経験がとてつもない力になると、誰もがそう確信したのではないか。


 「悲しみは駆け足でやってくる」の2番はこう歌い出す。♪若いという字は苦しい字に似てるわ~涙が出るのは若いというしるしね~……。


矢井田瞳 CD

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