2014年02月28日号

猫と、春…?


 町を歩いていたら道路の向こうを黒猫が通りかかった。入院して留守のはずの知人の飼い猫に似ていたから、「おい、タロウ」と思わず猫の名を呼んだ。黒猫は立ち止まって振り返り、じっとこっちを見て、それからまた、前を向いて悠然と歩いて行ってしまった。日に日に強まってくる春の日差しが雪にまぶしい、ある日の昼下がり。「変わりはないよ」と、知人の消息教えてくれたようで少し安堵した。


 にゃん・にゃん・にゃん…の2月22日は「猫の日」だったのだという。猫好きの学者・文化人で構成する猫の日実行委員会が全国の愛猫家に呼びかけ、ペットフード協会と協力して昭和の終わり頃に制定した記念日だそうだ。子供の頃、生まれてから家を出るまで、ずっと飼い猫がそばにいた。2代にわたったが、呼び名はずっと「にゃんこ」だった。そのせいか、猫と向き合うと妙になごんだ気持ちになってしまう。猫語は知らないけれども、猫と真正面に向き合って話をするのは今でも好きだ。


 ネコは“小さなライオン”なのだという。もともと夜行性で、なわばりを大切にする。すべての行動の裏に野生時代の本能があって、柱などで爪を研ぐのは、狩りのために爪をとがらせておく必要からで、尻尾を上げて左右に動かすのは攻撃するサイン。ライオンなども同じ動きをするそうだ。耳は小動物の高周波の声をとらえ、ヒゲは空気の流れから獲物の動きを感知する。柔軟な背骨と尻尾でバランスを取って、高所から獲物を狙って飛び降りても見事に着地する。狩りをするための優れた能力が体に備わっているのだ。


 一方で、ゴロゴロ喉を鳴らしたり、なでられると喜ぶのは、子猫が母猫に対して行うしぐさ。ライオン同様、なめ合うことで同じ匂いを持つ群れを作る習性があり、もしなめられたら家族と認識されている証拠だとか。さて、春…。もう一つの本能が目覚める頃…。


ICレコーダー キュリオム

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