2014年04月18日号

No.163


 4月8日、私はパウロ病院を一日休ませてもらった。


 長男が幼少の頃、脳腫瘍と診断されて、北大病院で大きな手術を受けた。「命だけは助けて下さい」と、私は神様と言う方に祈った。息子は、視力と聴力にハンデキャップを背負ったが、神様は、私の胸に息子を返して下さった。以来、二ヵ月ごとに北大病院を受診して、定期薬を戴いて来る。薬はもらって来るのではなく、私にとっては戴いて来るお薬だ…。息子の命を守ってくれる一日たりとも休めない大切な薬。息子と一緒の二ヵ月に一度の通院は、もう40年近く続いている。8日の日も、そういう一日だった。


 北大病院に行かれた事のある方はおわかりと思うが、とにかく、並ぶことから始まる。目的の診療室にたどり着くまでに、長い長い行列ができる。一人でも早い整理番号がほしくて、心臓をドキドキさせて、私は並ぶ。


 やっと目的地の診療室に辿りついて、更に待って、「中山さん」と、息子の名前が呼ばれた。


 「変りはないか?」と先生が息子に言う。息子が「おかげ様で変りありません」と言う。診察はこれで終り、薬の処方箋が渡される。


 北大病院の近くの薬局に急ぐ。ネズミのマークの薬局が感じがいゝので、処方はいつも「ネズミの薬局」と決めている。二ヵ月分の薬を戴いてようやく安堵した。さあ、やっとパウロに帰れる。仕事ができると、私の心が元気になった。


 翌日の仕事…患者さんの一週間の献立表に、まず真っ先に目を通す。献立表には、栄養士のメッセージがある。「4月も中旬になりましたね。今週は、キャベツと豚ロース、マヨポンが登場します」「マヨポンて何?」と質問したら、「マヨネーズのコクとポン酢の爽やかな酸味が、食欲をそゝります。会長もお楽しみに!!」とのこと。朝、コーヒーだけで家を飛び出した私のお腹の虫が、「クー!!」と鳴いた。


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