2014年04月11日号

ものもらい


 ようやく春らしくなりましたね。この季節は、花粉症がそろそろ気になります。「なみだめ」、「かゆみ」、「充血」などの目の症状に「ハクション」、「鼻水ズルズル」が加わったら立派な花粉症です。冬の暖房が関わる「ハウスダスト」のアレルギー結膜炎とは異なり、ハンノキや白樺の花粉が主因です。


 さて、暖かくなると急に増えるのが「ものもらい」というまぶたの炎症です。


 正式な名称は、麦粒腫(ばくりゅうしゅ)と呼ばれるもので、まぶたは腫れ上がり、激しい疼痛を伴い、白目も赤くなり、涙ぽろぽろの状態になります。どうしてこうなったかというと、上下のまぶたの縁には、涙の油成分を分泌する腺があり、これが涙の表面に膜を作り涙腺から出されるなみだの蒸発を防いでいます。この油の分泌線に細菌が入り込み炎症を起こすのです。炎症状態を放置すると炎症は最高潮に達し、やがて膿がまぶたから排出され快方に向かいます。しかし、排膿までには数日から1週間程度かかります。この間、細菌が増殖して炎症が続きますので、腫れや痛みを我慢するのは大変です。痛みを伴うまぶたの腫れが現れたら、早めに抗生物質の点眼や内服治療をするのが賢明です。患部を冷やすのも効果があります。「ものもらい」と同じように、まぶたは腫れるのに係わらず痛みがほとんどないものがあります。これを霰粒腫(さんりゅうしゅ)といい、油を分泌する線からまぶたの出口までの導管が何らかの原因でつまり、油成分が導管の中にたまり膨らんだ状態を指します。無菌性の炎症のため抗生物質の効果は期待できませんが、細菌感染を予防するため抗炎症剤などとともに投与します。ある程度大きくなると炎症が治まり脂肪成分は硬い「しこり」となり、まぶたの上から触れられるようになります。こうなると自然吸収は難しく、切除が必要です。麦粒腫と霰粒腫は、細菌感染があるかないかが大きな違いですが、これらと似た症状の悪性眼瞼腫瘍との見分けが大事です。


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