2014年04月25日号

ヒトの起源


 遺伝子解析によると、現代の世界中の人間(現生人類=ホモサピエンス)は、アフリカの「大地溝帯(グレートリフトバレー)」で約20万年前に誕生し、すべてアフリカのある小さな集団の子孫だという。そして、約7万年前、アフリカ大陸とアラビア半島の間にある紅海の南端・マンデブ海峡(アフリカのジブチとアラビアのイエメンをはさみ、現在海峡幅約20km。名は〈嘆きの門〉を意味する)が、最終氷河期で海水面が下降し、幅11kmほどに狭くなった時、ほんの数百人の人々がここを渡り、アラビア半島の南側海岸を経由して世界中に広がって行ったというのが、最新の研究から導き出された有力な学説なのだそうだ。


 現生人類の出アフリカ…たった数百人の先祖がアフリカを出て、インド方面には約6万年前、東南アジアへは5万年前、中央アジアやヨーロッパ、オーストラリアへは4万年前、中国や日本には3万年前、シベリア方面には2万5000年前、そしてアメリカ大陸へは1万5000年くらい前に到達したのではないかというのが、新しい学説による人類拡散の歴史なのだという。


 昨年、テレビで放送されたのを見て(NHK・Eテレ/地球ドラマチック「人類 遥かなる旅路」)、人類の歴史のその壮大な物語にすっかり感動してしまった。この放送は2009年にイギリス・BBC放送が制作した番組(「The Incredible Human Journey」)の再編集番組で、この番組を書籍化した「人類20万年遥かなる旅路」(アリス・ロバーツ著/2013年文藝春秋刊)は大きな話題を呼んでいる。


 7万年前、ほんの数百人の小さな集団がアフリカから出て、それが自然環境に適応するために顔の形、皮膚の色を変えながら世界中に広がって、現在の世界の人口は72億人といわれる。世界中、みんな同じ祖先で同じ血を引いているという、ウソのような、でも、どうも本当らしいとされる最新の学説だ。どこかのおじいさんが昔CMでやってたっけ。「人類みな兄弟!火の用心」って…。火遊びして殺し合いなんかしてる場合じゃないのだ。


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