2014年07月11日号

透明は角膜のいのち②角膜上皮の乾き


 前回、角膜は角膜上皮細胞、角膜実質および角膜内皮細胞の3層構造をしており、角膜の透明性を維持していることをお話ししました。今回は涙と角膜上皮細胞の関係についてもう少し詳しくお話しします。この角膜上皮細胞は何層もの細胞が重なり合って角膜上皮細胞層を形成しています。これは角膜表面にある角膜上皮細胞が外界からの刺激で傷害され死滅・脱落しても、その直ぐに下にある細胞が最表層に盛り上がり欠損部を補う、再生機能が高いことを示します。この機能を正常に保つには上皮細胞の機能が正常であることと、もう1つ欠かせない条件に涙の分泌が十分に分泌され、且つ涙の成分も正常でなければなりません。こうして角膜上皮細胞と涙の機能が一体となり働かなければ、角膜上皮は角膜のレンズ機能を十分に発揮できません。


 涙の機能が低下した状態「ドライアイ」では角膜上皮はどうなるでしょう。正常な状態では滑らかな角膜上皮細胞の表面がざらざらになるため、レンズとしての機能が低下し視力にも影響します。症状が軽度であれば、ときどき瞬きをすればスッキリします。悪化に伴い瞬きをしてもすぐぼけた状態に戻り、更に進行すると1日中ぼやけた状態が続き、目の疲れのため何事にも集中出来なくなります。この様な症状は、もはや角膜表面に十分涙が行き渡らなくなったことを示します。こうなると角膜上皮細胞そのものが凸凹になり視力が低下するのみならず、痛み、まぶしさ、目の疲れなど様々な症状が現れてきます。


 ドライアイの症状を自覚した場合、涙の絶対量が減少したためか、涙の成分異常か、はたまた涙と角膜上皮細胞の相性が悪くなったためなのか、それ以外の原因が関わっているのか、いろいろと検査が必要になります。ドライアイの背景には全身的な病気や、加齢、コンタクトレンズや長時間のパソコン使用、アレルギー、点眼薬の副作用など様々な要因が関わっている可能性があるためです。


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