2014年10月10日号

寒さとストレスと心臓・血圧・喘息


 急に寒くなりもう暖房を入れている人も多いでしょう。医学用語では寒冷ストレスという言葉があります。急に寒いところに出ると、交感神経緊張・血管収縮・血圧上昇といった反応がおき、心臓にも負担がかかります。寒い季節には狭心症(胸痛や胸部圧迫感の発作)が出やすくなります。特に高齢者ほど寒冷の影響を受けやすいといわれていますので要注意。


 狭心症には血管が動脈硬化で詰まってくるタイプのものと、血管の痙攣で細くなるタイプ(冠攣縮型狭心症)があります。動脈硬化タイプのものは、脈拍が増え血圧が上がり心臓の仕事量が増加した時、つまり運動や活動で発作が起こりやすいです。痙攣タイプのものは明け方寝ているときなどに多く発作が見られます。診断の違いで、治療方法も大きく異なります。狭心症の発作は、心臓の黄色信号。放置すると心筋梗塞(心臓の血管が詰まって、心臓の筋肉が壊死する発作)に至る場合がありますからきちんと診断しなければなりません。


 寒冷ストレスだけでなく、緊張・不安・興奮というのもストレスですね。そのストレスが、自律神経の交感神経をたかぶらせるのです。交感神経は、血圧・脈拍を上げるだけでなく、汗をかいたり、震えがでたりと色々な身体の変化をおこします。この間の大雨で避難勧告が出た時に考えました。心臓や喘息の薬、血圧や糖尿の薬を持って避難したかなあ。避難はストレス、その上慣れない環境。そんな時に、朝の薬が無くて、狭心症発作を起こしたら大変です。端息などもホコリっぽい体育館や会館では起きやすいけど、吸入薬忘れてるんじゃないか、と心配しました。


 寒さといえば乾燥が一緒に起こるので、端息も悪化しやすくなります。ゼーゼー・ヒューヒュー言わず、咳も出ないで、胸の圧迫感・痛み・モヤモヤ・息切れなど、まるで心臓の症状?という喘息も高齢者に多くみられます。きちんとした診断、そして暖房・加湿器の使いかたと防寒対策が大切ですね。


 新札幌駅前内科循環器 増田敦 院長


 新札幌駅前内科循環器/厚別中央2条5丁目3―40【TEL】801―1000。


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