2014年10月17日号

LEDの光


 2014年のノーベル物理学賞に、青色発光ダイオード(LED)を開発した赤崎勇(名城大教授)、天野浩(名古屋大学教授)、中村修二(米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授)の3氏が選ばれた。青色LEDの発明で、明るく省エネルギーな白色光源を可能にした、というのが授賞理由なのだそうだ。


 例えば、一般的な白熱電球の寿命が約1000時間とされているのが、蛍光灯になって10倍の約1万時間の寿命に延び、それがLEDだと約4万時間になるのだとか。白熱電球の約40倍、蛍光灯の約4倍長持ちする計算になる。そして、消費電力も白熱電球の約5分の1、蛍光灯の約3分の2ですむといわれ、電力の大幅な削減ができる。照明器具のほかに、テレビやパソコン、スマホの画面、信号機、植物育成…などなど、3氏が開発した青色LEDは、さまざまに応用範囲が広がって身近に実用化されているのだが、何よりも、小さな太陽光発電パネルで充電して長時間照明できるLED照明器具が、電気のない所で大きな力を発揮しているように、わずかな電力で明るい光が得られ、しかも長持ちするという高い“省エネ”性が、世界中で多くの人々を救っているのだという。


 LEDの特性はまだある。発熱量が少ないから、発光体が熱くならない。紫外線も少なく、光が当たったものの変質が少ない。例えば、熱を嫌がる食品や、熱や光で劣化したり変色する美術品の照明…。さまざまな使い方で環境に与える影響が少ないともいわれている。


 実は、これまでの白熱灯や蛍光灯と光の波長が異なり、紫外線が少ないというLEDの明かりは、紫外線に集まってきていた虫がほとんど来ないという、意外な特徴もそなえている。街路灯やコンビニの前の照明に群がる虫の姿が少なくて、「今年は虫が少ないんじゃないか」と心配していたが、照明がLEDに変わってきたためかも知れない。ただ、秋に鳴く虫の声もあまり聞けなかった気がするし、赤とんぼの姿も見なかった。やはり気になる…。


木村カエラ CD

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