2014年12月12日号

正常眼圧緑内障の早期発見


 緑内障は、視野が徐々に狭まり最終的には何も見えなくなる病気で、失明原因の第1位です。視野障害は網膜神経線維が眼圧の上昇により萎縮するためで、一昔前は「眼圧が異常に高い状態」というイメージでした。現在は様変わりして、眼圧が正常なのに緑内障という「正常眼圧緑内障」がおよそ7割を占めています。厄介なのは一旦視野が狭くなると元に戻す治療法がないことです。そのため治療は早期に緑内障を発見し視野障害の進行を遅くすることです。しかし発症初期には自覚症状に乏しく、視野異常に気付くのは障害がかなり進行してからです。


 そこで今回は正常眼圧緑内障の視野障害を如何に早く発見するかについての話です。


 緑内障の視野異常は、ものを見る中心部より少し外れた鼻側上方又は下方の一部にまず異常が現れ、中心部を基点としてコンパスで半円を描くように左右に拡大していくのが基本的な進行様式です。進行すると周辺の視野も欠落していきます。しかし、中心部は末期になるまで残り、視力もそこそこに保たれます。これが視野障害を気付きにくくする原因の一つです。また、①両眼で見ているため片方の視野異常があっても、他眼で視野欠損部を補ってしまう、②悪化する速度が極めて遅いため視野異常に気がつかない、なども発見を遅らせる要因です。


 そこで視野異常を早期に発見するには、まず自己チェックです。方法として片目を閉じ、テレビのザーザー画面に見えない部分がないか、方眼紙の中心をみた状態で周囲に欠損がないかなどを調べます。確実なのは眼科で緑内障検診を受けることです。最近は眼底検査に加え光干渉断層計が緑内障の早期診断に威力を発揮しています。この器械の特徴は緑内障の極早期を短時間でしかも正確に診断できることです。


 40歳以上の20人に1人は緑内障といわれる現在、病気を早期発見するには積極的に緑内障検診を受けるのが最良の策です。


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