2015年01月01日号

まごはやさしい!


 今年、友人のT薬剤師に孫が生まれ、12月にはクリニックのM看護師にも孫が生まれた。ご両人とも初孫で、私たち「ジジ・ババ連合」へ加入し、携帯電話の待受画面は当然ながら孫の写真。実子は責任が重いため心して育児に当たるが、孫の場合は幾分責任が希薄なために、可愛がり方が過剰となって、親たちから疎まれる結果を招くので注意が必要だ。


 今日の表題の「まごはやさしい」は、「孫は優しい」ではない。栄養バランスのよい献立をつくる際に取り入れたい食材の頭文字を取った言葉。日常診療で、高血圧症や糖尿病、脂質異常症や腎臓病など食生活と密接に関連する疾患の患者さんを対象としているため、患者さんには「塩分を控えめに」とか「バランスのとれた適量の食事」などと指導している。しかし、自分の食生活を振り返ると反省するべきことが多い。


 おせちの「まごはやさしい」を学んで、日常の食材への配慮を知って欲しいものと思う。わが家の正月の食卓を見ると、「ま」は豆類(黒豆やキントン)、「ご」は繊維分の多い牛蒡(キンピラゴボウ)、「は」は「わ」と読んでワカメなどの海藻類(昆布巻)、「や」は野菜(大根・人参のなますや旨煮の人参・筍)、「さ」は魚(鯛や鮭の焼き物や飯寿司)、「し」は椎茸などのきのこ類(旨煮)、「い」は里芋や馬鈴薯などのイモ類(旨煮や煮付け)といった具合である。肉類の「に」が欠けているが、旨煮に鶏肉が入っている。


 現在、価格が高いと文句を言わなければ、何の食材でも入手可能である。そのため、正月だからといって特別の料理を供することが少なくなった。しかし、昔の人が新年を迎える正月に、普段は入手困難な食材を使ってバランスのとれた食事を用意し、健康と豊穣を願って作った「おせち」の知恵、改めて見直してみてはどうだろうか。その場合、くれぐれも「まごはやさしい」であって「孫は可愛い」ではないことに注意しよう。


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