2015年01月16日号

新しいインフルエンザ診断装置


 今年の正月は大吹雪や極度の冷え込みもない穏やかな日々…年末の慌ただしさを忘れての9連休だった。新年の初日、定期通院している患者さんに余裕のある日数の投薬をしているので、休暇明けの身体慣らしになると予測していた。しかし予想に反して発熱や関節痛などの症状を訴えて初診する患者さんが多かった。


 この時期、いきなりの高熱、節々の痛みや強い倦怠感などインフルエンザ特有の症状の患者さんが多くいる。症状からインフルエンザを疑い、鼻粘膜から採取した検体を迅速診断キットで検査をするが、ウイルス量が少ない発症初期には陰性となることが多い。


 FUJIFILMは会社名どおりのフィルムメーカーだ。だが、デジカメの普及で写真=フィルムの時代は先細り…内視鏡や創薬分野への進出を試み、エボラ出血熱の薬と期待されるアビガンも開発した。この会社が高感度のインフルエンザ診断装置を開発した。従来の迅速診断検査を改良し、得意とするフィルム現像に使う銀塩増幅技術を用いて従来の迅速診断の約100倍もの感度にまで高めたのだ。この装置は、先ず従来の方法で判定する第1段階、ここで陽性判定を除いた検体を増幅法による第2段階へ自動的に進む仕組みである。最長で15分かかるが、極めて有用な装置だと思った。


 昨年末から今までに来院してインフルエンザを疑った24名の患者さんに使用してみた。38℃以上に発熱して24時間から12時間経過している13名では、第1段階で8名、第2段階で3名が陽性と判定された。発熱後12時間以内の11名では、第1段階で3名が、第2段階で5名が陽性と判定された。驚いたのは、38℃以下の発熱か鼻汁や倦怠感のみ訴えていた4名の患者さんのうち3名が陽性と判定されたこと。インフルエンザを迅速に診断し、出校や出勤を早期に禁止して、流行の拡大を防ぐ可能性に期待したい!


浴衣 着付けセット

トラックバックURL:

« 恐怖のツルツル路面 | TOP

[PR]SEO対策済みテンプレート