2015年01月23日号

コンタクトレンズの憂鬱


 コンタクトレンズ(CL)は視力改善のためには身体の一部といっても良いくらい日常生活には欠かせない医療用具になっています。しかしCL装用はよく見えるようになるという良い面ばかりでなく、角膜や結膜に障害を与えるという悪い面もあります。季節的な環境変化、特に寒い季節になると、この悪い面が表に出てくることがあります。そこで冬本番を迎えた今日、CLの憂鬱についてお話しします。


 現在主流となっているのは使い捨てのCLで、その他にも色々な種類があります。CLの共通の問題は、角膜(黒目)の上にCLという異物を乗せるということです。CLを装用すると角膜表面に均等に分布している涙膜(なみだの層)に乱れを生じさせます。また瞬きのたびにCLが角膜上を動くので、これが涙膜の不安定化に拍車をかけることになります。こうしてCLの装用は、涙の蒸発が亢進しドライアイになり易い環境をつくります。


 一方季節的な問題として、冬は暖房により室温は上がるものの、逆に湿度は下がります。その結果、室内は乾燥し空気中に多くの塵(ハウスダスト)を舞い上げることになります。この乾燥とハウスダストがCLによる角膜および結膜の障害を誘発します。


 第1の問題は、冬場の室内乾燥が、なみだの蒸発に追い打ちをかけドライアイを悪化させることです。暖かい季節にはCLを装用しても違和感を感じないのに、冬場になると目の乾きや違和感を自覚するといった具合です。第2の問題として、ハウスダストによるアレルギー症状の出現です。アレルギーはドライアイと相まって角膜や結膜への刺激を強めます。なみだやめやにが多くなっているのにかかわらず、目が乾いた感じがする、かゆい、充血、目が痛むなどの症状が出現した場合は、ドライアイにアレルギー結膜炎が合併している可能性が高いと思われます。この様な場合にはCL装用を一時中止して治療に当たるのが原則です。


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