2015年02月13日号

涙が出る


 まだ寒い日が続きますね。冬になると眼科の風物詩の一つとして「涙が出る」と訴える患者さんの増加があります。


 涙液(なみだ)は、眼球の耳側上方にある涙腺(外から見てもみえない)が主たる産生部位ですが、副涙腺や結膜の杯細胞などからも分泌されます。


 なみだは角膜や結膜に潤いを与えた後に、目頭の眼瞼上下にある一対の涙点から涙小管に入り、さらに涙嚢を通じて鼻腔へと流れ出ます(この涙の流れ道を涙道といいます)。通常は涙液の産生と排出のバランスがとれているので涙の存在は自覚されません。しかし涙が過剰産生されたり涙道が詰まると、涙がまぶたより溢れ出てその存在を実感させてくれます。これが流涙(涙が出る)という症状です。特に冬場は、乾燥や気温低下などの刺激で涙の分泌増加が起こるため、流涙は悪化します。


 流涙は生産過剰か排出困難によるかで2つに大別されますが、治療法も異なるため原因を確かめる必要があります。原因がどちらでも随伴症状として結膜の充血や浮腫・目やになど結膜炎症状や、目の周りに炎症が及ぶ眼瞼結膜炎を起こします。そのため見た目では涙の生産過剰か排出困難かは分かりません。そこで水を涙点から注射で涙道に流し込み、鼻の中に水が流れ出るか否かを確認する方法(涙嚢洗浄)を行います。これにより「水がスムーズに鼻の中に流れ込む場合」、涙道には通過障害がないことになります。この場合は角膜炎や結膜炎などの刺激症状が涙の分泌を亢進してる可能性があるため、炎症を抑える治療を行います。


 一方「涙点から涙道に注入した水が逆流する場合」は涙道が詰まっていることになります。涙道閉塞の原因として一番頻度が高いのは、涙道の慢性炎症が原因で涙の管が閉塞した状態です。この際涙点から鼻へチューブを通し、涙の流れ道を作ります。上手く開通しない場合には、涙の流れ道を新たに形成する手術を行います。しかし涙嚢の腫瘍や真菌増殖が原因になることもあり、注意が必要です。


エコポイント対象 冷蔵庫

トラックバックURL:

« 美辞麗句のツケ | TOP

[PR]SEO対策済みテンプレート