2015年03月20日号

本当の春”は…


 「このままじゃ終わらないべ」と言いながらも、いつもの年より半月ばかり早い感じで雪解けが進んでいる。3月も中旬に入って10日、11日と石狩湾の真上に、まるで頭の上からかぶさるように台風並みの“バクダン低気圧”が居座って、道内外に暴風雪の被害をもたらしたのだが、札幌・江別のこの辺りは、風まじりに雨、みぞれ、べた雪が降り続いたものの、いつの間にかまた、うららかな春の日差しが空に満ちている。「暑さ寒さも彼岸まで」というから、このまま暖かくなるんじゃないかという淡い期待がわいてきた。


 今年の春彼岸は、3月18日が彼岸の入り、「春分の日」の21日が中日で、24日が彼岸明け。「春分の日」は、秋の「秋分の日」と同じく太陽が真東から出て真西に沈む、年に2回の特別の日になる。昼と夜の長さもこの日を境目に変わる。「秋分の日」にも昼夜同じ長さになり、冬にかけて日暮れが早い夜長の寒い季節に入る。そして、「春分の日」にふたたび昼と夜の時間が同じになり、今度は夏に向かって昼が長く夜が短い暖かい季節を迎える。太陽が力強く輝きを増してまた新たな生命を生み育む再生の季節。昔も今も、人にも動物にも植物にも、誰にも分け隔(へだ)てなく巡ってくる希望の季節の到来…。


 …のはずなのだが、どうしても気になることがある。東京電力の福島第一原発の事故で取り返しのつかない犠牲を強いられた人々と自然のことだ。自然の恵みも収穫の恵みも奪い取られて、生きてゆく大地すら奪われた人々…。原発などなくしても、力を合わせればむしろ明るい未来を引き寄せることができると、時間が経つにつれてはっきりとわかってきているはずなのに、どうしてかまだ原発が必要だと政府などは言う。いまだに原発を推進する大手資本・経済界と、その手先と化してうごめく政権中枢の政治家、学者、官僚らの勢力は、ただただ自分さえ良ければ、儲ければいいという身勝手な強欲と、地位にしがみつく保身で動いているとしか思えないのだ。


 事故の犠牲になった広大な地域の、山にも野にも海にも…“本当の春”はいつになったら巡ってくるのだろう。


GReeeeN CD

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